和訳 Runaway Train(ラナウェイ・トレイン)/ Soul Asylum(ソウル・アサイラム)

2023-03-17

今回紹介する曲は、アメリカのロックバンドSoul Asylum(ソウル・アサイラム)のRunaway Train(ランナウェイ・トレイン)です。

Runaway Train(ランナウェイ・トレイン)は1993年にSoul Asylum(ソウル・アサイラム)の6枚目のアルバム「Grave Dancers Union」(1992年)からシングルカットされました。

Runaway Train(ランナウェイ・トレイン)の歌詞はボーカルのDave Pirner(デイヴ・パーナー)が途方に暮れているときの心理状態を示しているとのことですが、プロモーションビデオ(PV)の映像には実際に行方不明になっている子どもたちの写真が使われて話題になりました。

アメリカ版のプロモーション・ビデオで使用された写真のうち26件が解決されたと報告されています(なかには、既に母親に殺されていたといった悲しいものもあったそうです)。

さて、この曲の歌詞は2行がセットで韻を踏んでおり、詩として聞いてもリズム感があってきれいに聞こえます。
例えば、最初の4行は以下のような歌詞になっています。

Call you up in the middle of the night
Like a firefly without a light
You were there like a blow torch burning
I was a key that could use a little turning

いかがでしたでしょうか?

ちなみに、このバンドの名前Soul Asylumですけど、Soulは「魂、精神、心」Asylumは「避難場所、隠れ家」という意味があります。

「心・魂の隠れ家・避難場所」というような意味があるのでしょうかね。

それでは、以下、歌詞の原文と私の解釈を含めた対訳を記載しておきます。

Runaway Train(ランナウェイ・トレイン)by Soul Asylum(ソウル・アサイラム)

作詞・作曲:Dave Pirner(デイヴ・パーナー)
プロデュース:Michael Beinhorn(マイケル・ベインホーン)

Call you up in the middle of the night(真夜中にきみに電話をかけてみる。)
Like a firefly without a light(まるで、光を失った弱々しい蛍のように)
You were there like a blow torch burning(君は力強く燃えるガスバーナーみたいにそこにいてくれた。)
I was a key that could use a little turning(君を力強く燃やしていたのは、実はこの僕だったのかもしれない。)

So tired that I couldn’t even sleep(もう、疲れ切ってしまって眠ることもできない。)
So many secrets I couldn’t keep(守ることができないほどたくさんの秘密を抱えてしまった。)
Promised myself I wouldn’t weep(もう泣かないと約束したのに)
One more promise I couldn’t keep(その約束さえ守ることができなかった。)

It seems no one can help me now(今は、誰も僕を助けてくれないように思えて)
I’m in too deep there’s no way out(抜け出すことのできない、深い奈落の底にいるよ。)
This time I have really led myself astray(今度こそ本当に僕は道を誤ってしまった。)

Runaway train never going back(暴走列車のようにどうすることもできない僕の心は、もう元にもどらない。)
Wrong way on a one way track(戻ることのできない誤った道を突き進むことしかできないんだ。)
Seems like I should be getting somewhere(どこかにたどり着けるような気もするけれど)
Somehow I’m neither here nor there(結局、僕は同じ場所にいるんだ。)

Can you help me remember how to smile(誰か僕に笑う方法を思い出させてくれないか?)
Make it somehow all seem worthwhile(とにかく、僕のやることすべてが意味のあることだと感じさせてくれないか?)
How on earth did I get so jaded(一体どうして僕はこんなに疲れてしまったのだろう?)
Life’s mystery seems so faded(人生何があるかわからないけど、そんなことにはもう魅力も感じない。)

I can go where no one else can go(僕は誰も行けないところへ行くことができる。)
I know what no one else knows(僕は誰も知らないことを知っている。)
Here I am just drowning in the rain(でも、僕は今ここで降り注ぐ雨に溺れかけている。)
With a ticket for a runaway train(暴走列車に乗るチケットを握りしめながら。)

And Everything seems cut and dry(そして、すべてが型にはまったつまらないもののように思えて。)
Day and night, earth and sky(例えば、昼も夜も、大地も空も。)
Somehow I – just don’t believe it(そして、なぜか、何も信じられなくなる。)

Runaway train never going back(暴走列車のようにどうすることもできない僕の心は、もう元にもどらない。)
Wrong way on a one way track(戻ることのできない誤った道を突き進むことしかできないんだ。)
Seems like I should be getting somewhere(どこかにたどり着けるような気もするけれど、)
Somehow I’m neither here nor there(結局、僕は同じ場所にいるんだ。)

(間奏)

Bought a ticket for a runaway train(僕は逃げ出すための列車に乗るチケットを買ったんだ。)
Like a madman laughing at the rain(降り注ぐ雨の中で笑っている狂人のように。)
Little out of touch, little insane(ちょっと世間からずれてしまって、少し狂っているけれど、)
Just easier than dealing with the pain(痛みを和らげようとするよりは、このほうが全然、楽なんだ。)

Runaway train never going back(暴走列車のようにどうすることもできない僕の心は、もう元にもどらない。)
Wrong way on a one way track(戻ることのできない誤った道を突き進むことしかできないんだ。)
Seems like I should be getting somewhere(どこかにたどり着けるような気もするけれども)
Somehow I’m neither here nor there(結局、僕は同じ場所にいるんだ。)

Runaway train never coming back(暴走列車のようにどうすることもできない僕の心は、戻ってこないんだ。)
Runaway train tearing up the track(どうすることもできない僕の心が、僕の歩むべき道をどんどん壊していく。)
Runaway train burning in my veins(どうすることもできない僕の心が、僕の体の中で燃え上がる。)

I run away but it always seems the same(僕はこの状態から逃げ出そうとするけど、結局、いつも何も変わらないんだ。)

名曲翻訳

Posted by ysenglish