和訳 I’ve Never Been To Me(愛はかげろうのように)/ Charlene(シャーリーン)

2023-03-17

愛はかげろうのように(I’ve never been to me)はシャリーン(Charlene)以外にもたくさんのアーティストによってリリースされていますが、シャリーン(Charlene)の歌ったバージョンが世界的にも一番売れたので、シャリーンの曲ということで有名です。

シャリーン(Charlene)は1973年、23歳のときにR&Bやソウルミュージックを専門としたモータウンレコード(Motown Records)と契約を交わします。

モータウンレコード(Motown Records)といえば、ダイアナ・ロス&スプリームス、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイなどが所属していたレコード会社です。

実は、シャリーンははじめてモータウンレコードと契約を交わした白人女性でもありました。

さて「愛はかげろうのように(I’ve Never Been To Me)」の話をしましょう。

この曲は元々、1976年にリリースされたアルバム「Charlene」に収録された曲です。

当時はアメリカのビルボードチャート最高97位と、大ヒットにはいたりませんでした。

しかし、1982年にフロリダ州タンパ市のラジオ局がこの曲をかけたところ、hot100では20週間もチャートの中に残っていたというほどの大ヒットにつながり、イギリス、カナダ、オーストラリア、アイルランドのヒットチャートでも1位を獲得します。

1982年に「愛はかげろうのように(I’ve Never Been To Me)」がヒットしたとき、実はシャリーンとモータウンレコードの契約は切れており、シャリーンはロンドンのお菓子屋さんで働いていたそうです。

そこで当時のモータウンレコードの社長だったジェイ・ラスかー(Jay Lasker)がシャリーンの居場所を探し、直接電話をかけて再契約をし「愛はかげろうのよう」の再版を可能にしたそうです。

この曲はリリースしたのが早すぎて、時代があとから追いついてきたといったらよいのかもしれません。

さて、前置きが長くなりました。

愛はかげろうのように(I’ve never been to me)の和訳です。

シャーリーン – 愛はかげろうのように / Charlene – I’ve Never Been To Me

作詞・作曲:ロン・ミラー(Ron Miller)/ キニース・ハーシュ

Hey lady, you lady
あなた、そこのあなた

Cursing at your life
自分の人生を呪おうとしているあなた

You’re a discontented mother
あなたは不満に溢れた母親で

And a regimented wife
不自由なお嫁さんかもしれない

I’ve no doubt you dream about The things you’ll never do
あなたが今後、一生できないようなことを夢見ることも理解できるわ

But, I wish someone had talked to me
私にも誰か話をしてくれる人がいれば良かったのに

Like I wanna talk to you
そう、私があなたと話をしたいと思っているように

Whoooa, I’ve been to Georgia
ジョージアに行ったことあるわ

And California and anywhere I could run
カルフォルニアにもどこでも、逃げられる場所には行ったわ

Took the hand of a preacher man
私を慰めてくれる神父さんの手をとって

And we made love in the sun
太陽の下で愛を交わしたこともあるわ

But I ran out of places And friendly faces
でも、私はそのような場所から、親しい友人たちから逃げたのよ
Because I had to be free
なぜなら、私は自由にならなければならなかったから

I’ve been to paradise
天国に行ったことがあるけど、

But I’ve never been to me
でも、自分の幸せを見つけることはできなかった

Please lady, please, lady
お願いあなた、お願いあなた

Don’t just walk away
どうか行かないで

'Cause I have this need to tell you
私はまだあなたに話したいことがあるの

Why I’m all alone today
なんで、私が今ずっと孤独でいなければならないってことを

I can see so much of me
私は自分自身がよくわかるの

Still living in your eyes
まだあなたの瞳に映っている生きている自分のことが

Won’t you share a part
だから、話をさせて

Of a weary heart that has lived million lies
数百万もの嘘の中を生きてきたこの疲れきった心の話を

Whoooa, I’ve been to Nice
ニースにも行ったことがあるわ

And the Isle of Greece
ギリシャの島々にも

While I’ve sipped champagne on a yacht
ヨットでシャンパンを飲みながら

I’ve moved like Harlow in Monte Carlo
モンテカルロのジーン・ハーロウのように移動して、

And showed ’em what I’ve got
私が持っているものを全て見せたわ

I’ve been undressed by kings
王様に服を脱がされたこともあるし

And I’ve seen some things That a woman ain’t supposed to see
女が見てはいけない世界を見たこともある

I’ve been to paradise
天国に行ったことがあるけど、

But I’ve never been to me
結局、自分の幸せを見つけることはできなかった

Hey, you know what paradise is
ねえ、天国って何か知っている?

It’s a lie
それは嘘なのよ

A fantasy we create about people
それは私たちが人々のために作り上げた幻想で、

And places as we’d like them to be
私たちがそうあって欲しいと願う理想の場所なの

But you know what truth is
でも、真実って何かわかる?

It’s that little baby you’re holding
あなたが抱いている小さな赤ちゃんよ

And it’s that man you fought with this morning
そして、あなたが今朝喧嘩をした男性よ

The same one you’re going to make love with tonight
そして、今夜、その喧嘩をした男性と愛し合うということなのよ

That’s truth, that’s love
それが、真実。それが愛なの。

Sometimes I’ve been to crying For unborn children
生まれてこなかった赤ちゃんを思って泣くこともあるわ

That might have made me complete
それが、私を完璧にしたかもしれないわ。

But I, I took the sweet life
でも、私は甘い人生を選んだわ

I never knew
いつになってもわからないのでしょうけど

I’d be bitter from the sweet
甘いかと言われた、苦かったでしょうね

I’ve spent my life exploring
私は人生、さまよい続けてきたわ

The subtle whoring
売春に近いこともしたことがあるわ

That costs too much to be free
それは自由を得るには高すぎたわ。

Hey lady, I’ve been to paradise
ねえ、あなた。私は天国に行ったことがあるけど

But I’ve never been to me
自分の幸せは見つけられなかったわ

I’ve been to paradise
私は天国に行ったことはあるけど

Never been to me
自分の幸せを見つけることはできなかったわ

https://youtu.be/2oSjhuIb6Us

名曲翻訳

Posted by ysenglish