和訳 My way(マイウェイ)/ Frank Sinatra(フランク・シナトラ)

2023-03-21

My Wayは1969年にフランク・シナトラが歌ったことでイギリスのトップ40に75週間もランクインし続けたというくらいに大ヒットした曲です。
75週間というのは歴代3位だそうです。

もともとは、フランス語の曲でクロード・フランソワ(Claude François)が恋人の別れを歌にしたものでした。

それをポール・アンカ(Paul Anka)が、まったく違う歌詞に仕上げて、フランク・シナトラに提供したのが、日本人にも馴染みのあるMy Wayです。

エルビス・プレスリーをはじめ、さまざまなアーティストがカバーしており、日本では加山雄三がカバーしています。

My Way 歌詞の意味

この歌は人生を終わろうとしている男性が、我が人生に悔いはない、と友人や親族に伝えるような内容です。

ただし、この歌詞は一度、聞いたり読んだだけではすぐに理解できないような詩のようになっています。

その代わり英語の詩でよく使われるRhyme scheme(ライム・スキーム)という手法が使われリズム感を演出しています。

ライムスキームとは日本語で「押韻構成」などといわれますが、行の最後の部分の音にパターンを作ることです。

My Wayの歌詞の行の最後の音だけを見てみましょう。

例外の部分もありますが、基本的には1行おきに同じ音になるようにつくられています。

1)near
2)curtain
1)clear
2)certain

3)full
4)highway
3)this
4)my way

5)few
6)mention
5)do
6)exemption

7)course
8)byway
7)than this
8)my way

というように続きます。
押韻構成になっていると、リズム感が出て頭にも残りやすいですよね。
この歌が長年のヒット曲となっているのはこういうところに秘密があるのかもしれません。

それでは、以下、My Wayの和訳です。

和訳 My way(マイウェイ)/ Frank Sinatra(フランク・シナトラ)

And now, the end is near
今、終わりが近づいている
And so I face the final curtain
最後の幕の前に立っている

My friends, I’ll say it clear
我が友よ、はっきりと言わせてもらおう
I’ll state my case of which I’m certain
私が確信している人生のことを

I’ve lived a life that’s full
満ち足りた人生を送ってきた
I traveled each and every highway
すべての道を旅してきたさ

And more, much more than this
でも、それ以上に伝えたいことは
I did it my way
自分のやり方で成し遂げたということ

Regrets, I’ve had a few
後悔はいくつかあるさ
But then again, too few to mention
でも、話すには少なすぎる

I did what I had to do
やるべきことをやっただけさ
And saw it through without exemption
すべて例外なくやり遂げた

I planned each chartered course
望ましい人生を計画したのさ
Each careful step along the byway
計画した道を慎重に進んだのさ

And more, much more than this
でも、それ以上に伝えたいことは
I did it my way
自分のやり方で成し遂げたということ

Yes, there were times,
苦しい時もあったさ
I’m sure you knew
君も知っているだろうが、

When I bit off
かじったこともあったさ(手を出したこともあったさ)
more than I could chew
自分が消化できる以上に(自分が対応できる以上に)

But through it all,
でも全体的には
when there was doubt
おかしいと思ったら

I ate it up
とりあえずは飲み込んで
and spit it out
吐き出してきたのさ

I faced it all
ちゃんと向き合って
and I stood tall
堂々と生きてきた

And did it my way
自分のやり方で

I’ve loved, I’ve laughed and cried
恋もして、笑って、泣いたこともあるさ
I’ve had my fill, my share of losing
自分の一部を失うことはもう充分だと思う

And now, as tears subside
そして、今は涙が収まるように
I find it all so amusing
それらすべてが楽しい思い出さ

To think I did all that
それらをすべてやったと考えることは

And may I say, not in a shy way
ちょっと大胆に言わせてもらうと

Oh no, oh no, not me
わたしらしくないかもしれないけれど

I did it my way
自分のやり方で切り抜けたのさ

For what is a man,
男ってなんだろうね

what has he got
何を持っているんだろうね

If not himself
自分らしく生きなければ

then he has not
何も持つことはできないだろうね

To say the things
口に出すためには

he truly feels
本当に思うことを

And not the words
言葉じゃだめなのさ
of one who kneels
ひざまずく男などの

The record shows,
記録が示している

I took the blows
私は耐え抜いてきた

And did it my way
自分のやり方で

Yes, it was my way.
そう、これがわたしの人生

My Wayの和訳から学ぶ英語表現

さて、My wayの和訳をしてみたわけですが、いくつか勉強になる表現があったと思います。

1)too few to mention

too fewとは少なすぎる。

mentionとは話をする際にふれるという意味です。

too few mentionとは「少なすぎて話に出すまでもない」という意味になります。

2)I bit off more than I could chew

bit offとは「かじる」という意味です。

I could chewとは「噛むことができる」という意味です。

I bit off more than I could chewを直訳すると、「自分が噛める以上に口に物を入れる」「自分が食べられる以上に口に詰め込む」という意味になります。

転じて、I bit off more than I could chewは自分の能力以上のことをやろうとしてしまった、自分では責任を持てない大それたことをやってしまった、という意味です。

3)I stood tall

stand tallという言葉からは背筋を伸ばしてビシッと立つという姿をイメージできるとおもいます。

転じて、stand tallとは堂々としているという意味になります。

すなわち、I stood tallとは「私は堂々としていた」という意味です。

4)I took the blows

blowには打撃とかショックという意味があります。

take the blowとはショックを受ける、打撃を受けるという意味です。

名曲翻訳

Posted by ysenglish